【違和感】山手線の新駅名「高輪ゲートウェイ」が発表されたが一部では名前の選出に疑問視【グローバルゲートウェイ品川】

社会

山手線の新駅発表

高輪ゲートウェイ

JR東日本は2018年12月4日、2020年春に新たに追加される山手線の田町―品川駅間の駅名を「高輪ゲートウェイ」に決定したと発表しました。

この駅名は、2018年6月5日〜30日に一般公募したところ6万4052件の応募があり、一位は「高輪」の8398件、二位は「芝浦」の4265件、三位は「芝浜」の3497件となっていました。

>「高輪ゲートウェイ」はわずか36件でしたが、選考委員会は「品川再開発で国際交流拠点を目指す観点から、街全体の発展に寄与し、日本と世界をつなぐ結節点の願いを込めた」との意見で決定したそうです。

46年ぶりの新駅

山手線の新駅の追加は昭和46年の西日暮里駅以来となり、期待がされています。

名前に覚える違和感

カタカナ入り

山手線の駅名にカタカナが入るのはこの駅が初めてとなります。
りんかい線などであれば、天王洲アイルや東京テレポートなどのカタカナ入りの駅が存在していますが、多くの人が毎日使う山手線の駅名にカタカナが混じることが違和感を覚える原因の一つでしょうね。

一般公募の必要性に疑問

せっかく一般公募をしたのに、ほとんどの意見を無視してわずか36件しか入っていない名前を使ったこと自体に疑問を感じてしまいますよね。。。

果たして公募する必要があったのか。

浸透するのか

明らかに高輪ゲートウェイという駅名は呼びにくいですよね。

おそらく一般的には高輪駅と呼ぶ事になるのですが、それは運営側も想定出来ると思うのでわざわざ略されるゲートウェイを入れる必要があったのか?

過去には、1987年の国鉄分割民営化によって、「国電」に変わる新たな愛称として、JR東日本が発表したのが「E電」でしたが、結局この愛称は全く浸透せず、結局「JR」の方が定着してしまった過去もあります。

そう考えると、JR東日本のネーミングセンス自体が的外れ、と言う可能性もありますね。

隣駅のIT企業への忖度?

発表された駅名についている「ゲートウェイ」という言葉。

一般の人には聞き覚えがないと思いますが、IT業界(特にネットワークなどのインフラ部門)ではよく聞く単語となっており、別の場所同士を繋げるための入り口という意味があります。

今回新駅が追加される区間は品川-田町間になるのですが、この周辺は現在再開発プロジェクトが開始されています。

品川開発プロジェクトについては、2020 年に田町~品川駅間に新駅の暫定開業を目指
すとともに、周辺地域と連携した国際的に魅力のあるまちづくりの実現に向けた検討を
進めています。
○ 今般、先行整備する都市基盤等についての都市計画決定に向けた手続きを開始しまし
たので、お知らせします。
今後、本プロジェクトは、東京圏の国家戦略特別区域の特定事業として、東京都と港区
の都市計画審議会による審議、国家戦略特別区域会議を経て、内閣総理大臣による
認定を受けるべく手続きを進めてまいります。
○ なお、本プロジェクトは、「グローバル ゲートウェイ 品川」として、従来の発想に捉われ
ない国際的に魅力のある企業と人材が集い、多様な交流から新たなビジネス・文化が
生まれるまちづくりに取り組みます。
品川開発プロジェクトにおけるまちづくりの基本概要について

また、田町はNEC、品川にはマイクロソフト関連の会社が存在しています。

NECはネットワーク分野で東日本旅客鉄道株式会社のサービス実現の支援をしています。

東日本旅客鉄道株式会社様(以下、JR東日本様)は、現在、快適に鉄道を利用してもらうための様々な施策を進めています。しかし、新ネットワークの敷設に1年かかる場合もあるなど、複雑化した駅舎内のネットワークが足かせとなり、企画したサービスを開始するまでに多大な時間がかかっていました。そこで、先行して東京駅に導入したのがNECのSDNソリューションです。これにより、個別最適化したネットワークの集約を図りつつ、必要なネットワークの変更や追加を即座に行える、柔軟な「駅構内共通ネットワーク」を実現。この導入効果が得られたことから、大規模ターミナル駅が複数ある山手線全駅や、中央線の山手線エリア内の全36駅にも本ネットワークを導入。国が推し進めている観光立国の実現に向けて、また将来の大型国際イベントの開催も見据え、様々な新サービスの開発を加速しています。
東日本旅客鉄道株式会社様: 事例紹介 | NEC

マイクロソフトも同様に、JR東日本の情報システムの開発を行っています。

社会インフラとして重要な役割を果たすさまざまなシステムの開発・運用を行っている株式会社JR東日本情報システム。ここではこれらの基幹系システムから情報を抽出し、タブレットに配信する「情報配信システム」が、Microsoft Azure 上で構築、運用されています。さらにそのシステムやアプリケーションの稼働情報を自動的に収集/分析するためのしくみも構築。運用効率を飛躍的に高めています。
株式会社JR東日本情報システム – Microsoft Enterprise – Japanese (ja-jp)

もしかしたら、新駅名を決める際にこの2企業へグローバルなアドバイスを求めたのかもしれませんね。

どう変わる?

駅数がちょうど30に

現在の山手線内の駅数は29駅となっています。

ここに高輪ゲートウェイが加わるとちょうど30駅となり、キリが良くなります。

駅数 29駅(西日暮里駅-田町駅の12駅含む)
山手線 – Wikipedia

一周の時間が変わる

山手線を一周すると、ほぼ1時間という話は有名ですね。

厳密には、最短で62分、最長で69分との事なので高輪ゲートウェイが加わる事でちょっと長くなってしまうようです。

始発~終電までの全ての列車を調べると、一周の所要時間は最短で62分、最長で69分かかるようです。 全列車を平均すると内回りで63分49秒、外回りで63分43秒。内回りと外回りで所要時間に大きな違いは見られませんでした。
※2018年4月現在

山手線一周の所要時間は”1時間3~4分”なので”1時間ちょっと”と考えてよさそうです。
山手線一周の所要時間は何分?距離は何キロ?料金はいくら?【街画コム】

楽しみなのは違いない

とはいえ、新しい駅が追加になるのは楽しみな事です。

2020年春に追加されるということは、東京オリンピックを見据えて近代的な駅になる可能性が高いのでどんな駅になるか楽しみに待ちましょう。