「ロンドン橋が落ちた」
2022年9月8日、エリザベス2世が在位70年、96歳で亡くなりました。日本でも速報が流れ、テレビは一日中この話題でした。
2022年9月14日、ウェストミンスター・ホールへ向かうエリザベス女王の棺の行列。Wikimedia Commons / Katie Chan / CC BY-SA 4.0
同じ日、海外のニュースに何度も出てきた言葉があります。「ロンドン橋作戦(Operation London Bridge)」。女王の死去に備えて、何十年も前から政府と王室が用意していた手順書の名前です。首相への第一報は「ロンドン橋が落ちた(London Bridge is down)」という合言葉で伝えられる、とされていました。
「人の死に合言葉がある」というだけで、都市伝説の材料としては十分すぎます。
手順書の中身
計画の存在自体は秘密ではなく、2017年に英ガーディアン紙が長い記事で詳細を報じています。今回、その通りに進んだと見られる部分をまとめます。

- 逝去はまず首相と主要な閣僚に伝えられ、その後に報道機関へ一斉に発表される
- BBC は通常番組を止め、黒い服のキャスターが伝える
- 王室・議会・官庁の旗が半旗になり、国会は追悼の会期に入る
- 新国王は翌日に即位を宣言し、数日かけて国内を回る
- 棺はロンドンへ運ばれ、ウェストミンスター・ホールで一般弔問、その後に国葬
さらに、女王がスコットランドで亡くなった場合の計画は「ユニコーン作戦」という別名で用意されていたとされ、今回はまさにスコットランドのバルモラル城だったため、こちらが動いたと報じられました。
周りで囁かれた噂
ダブルレインボー
逝去が発表される少し前、バッキンガム宮殿の上空に二重の虹がかかった写真が広まりました。「女王が旅立った合図」「作られた映像」といった投稿が入り混じりましたが、その日の午後のロンドンは雨上がりで、虹自体は珍しくありません。ただ、タイミングが良すぎて伝説になりました。
「女王はもっと前に亡くなっていた」
「本当はもっと前に亡くなっていて、発表の準備ができるまで隠されていた」という説です。根拠として挙げられたのは、2日前の9月6日に新首相の任命式に出た女王の写真で、手の色が変わっていたことでした。
これは医学的に高齢者によく見られる皮下出血で、女王が高齢だったことを思えば不思議ではありません。作戦がスムーズすぎたことが、逆に「準備の時間があったはず」という疑いを生んだ形です。
イルミナティカード「Princess Di」
このブログの定番、イルミナティカードには「Princess Di」というカードがあります。ダイアナ妃の事故死を予言していたと言われたカードで、王室にまつわる話が出ると必ず引き合いに出されます。
イルミナティカード「Princess Di」。【イルミナティカード】Princess Diの詳細と都市伝説まとめ
今回も「女王の死を予言したカードがある」という投稿がありましたが、探した限り該当するカードはありません。何かあると必ず「予言カード」が探されるのは、このカードゲームの宿命でしょう。
王室と陰謀論の長い付き合い
英王室は、陰謀論の世界では昔から主役級です。「王室は爬虫類人だ」というデービッド・アイクの説から、フリーメイソンとの関係、ロスチャイルド家との縁組みまで、何でも王室に結びつけられてきました。
70年間ずっとそこにいた人がいなくなると、その人に張り付いていた噂も行き場を失います。新国王チャールズ3世の周りに、また同じ噂が集まり始めるのはたぶん時間の問題です。
おわりに
「ロンドン橋作戦」は陰謀ではなく、公開されていた計画です。それでも合言葉があり、手順が決まっていて、その通りに世界が動く光景は、どこか作り物めいて見えました。
準備が良すぎると疑われる。都市伝説の世界では、それもまた一つの法則です。










