【人工知能が人間を支配する?】2045年に起こると言われている「テクノロジカル・シンギュラリティ(技術的特異点)」とは?【いつ?解説や危険性まとめ】

都市伝説

テクノロジカル・シンギュラリティ(技術的特異点)

人工知能が人間を超える日

皆さんは「人工知能」というものをご存知でしょうか?

今では、ペッパーくんやSiri、GoogleアシスタントやAlexaなど、かなり人々の生活の身近に人工知能を搭載したデバイスがなじむようになりました。

また、イルミナティカードの中でも特に有名な「Eliza」も人工知能の危険性を暗示しているとも言われています。

Pepper(ペッパー)は感情認識ヒューマノイドロボット。ソフトバンクロボティクスが販売などの事業展開を手掛けており、ヒト型ロボットとして店舗などへの導入が進んでいる。Pepper (ロボット) – Wikipedia

Siri(シリ)は、iOS、macOS、watchOS、tvOS向けのAIアシスタント。自然言語処理を用いて、質問に答える、推薦、Webサービスの利用などを行う。「Siri」とは、Speech Interpretation and Recognition Interface(発話解析・認識インターフェース)[1]の略。Siri – Wikipedia

Alexa(アレクサ)はAmazonが開発したAIアシスタントである。Amazon Lab126が開発したAmazon EchoとEcho dotデバイスに初めて搭載された。Amazon Alexa – Wikipedia

また、最新型の人工知能「ViV」についても以前ご紹介しました。

例えば、調べ物をしたい際に今まではブラウザを立ち上げて検索したいキーワードを入力して自分で検索結果から判断していました。

それが人工知能の登場によって、アプリを起動して声をかけるだけで最善の回答を教えてくれます。

手間がほとんど無くなったのでとても便利ですよね♪

さらに、それぞれの人工知能は使えば使うことに学習を行うため、同じ呼びかけでも回答が変わるという点も人工知能の特徴と言えますね。

しかし、この学習の積み重ねによってある日を境に人工知能が人間の思想を超えてしまい、人間が手に負えなくなってしまう、という懸念が各所であげられるようになっています。

そのある日をテクノロジカル・シンギュラリティ(技術的特異点)と呼んでいます。

技術的特異点(ぎじゅつてきとくいてん、英語:Technological Singularity)、またはシンギュラリティ(Singularity)とは、未来学上の概念の一つである。端的に言えば、再帰的に改良され、指数関数的に高度化する人工知能により、技術が持つ問題解決能力が指数関数的に高度化することで、(頭脳が機械的に強化されていない)人類に代わって、汎用人工知能あるいはポストヒューマンが文明の進歩の主役に躍り出る時点の事である。技術的特異点 – Wikipedia

レイ・カーツワイル

これはレイ・カーツワイルという、アメリカの発明家・未来学者で人工知能研究の世界的権威の人物が唱えました。


レイ・カーツワイル(Ray Kurzweil, 1948年2月12日 – )はアメリカ合衆国の発明家、実業家、未来学者。本名はレイモンド・カーツワイル(Raymond Kurzweil)。

人工知能研究の世界的権威であり、特に技術的特異点(technological singularity)に関する著述で知られる。

発明家としては、オムニ・フォント式OCRソフト、フラットベッド・スキャナー、”Kurzweil”ブランドのシンセサイザー「K250」、文章音声読み上げマシーン(カーツワイル朗読機)などを開発している。レイ・カーツワイル – Wikipedia

人工知能分野において、素晴らしい功績を挙げてきたこの人物が先陣を切って危険視しているという点で世界的にこの問題が注目されるようになりました。

二つの予想

技術的特異点が2045年に起こると言われているには後述の2つの法則を元に推測されています。

ムーアの法則

一つ目はムーアの法則です。

ムーアの法則(ムーアのほうそく、英: Moore’s law)とは、大規模集積回路(LSI IC)の製造・生産における長期傾向について論じた1つの指標であり、経験則に類する将来予測である。米インテル社の創業者のひとりであるゴードン・ムーアが1965年に自らの論文上に示したのが最初であり、その後、関連産業界を中心に広まった。ムーアの法則 – Wikipedia

こちらはあくまで統計的法則ですが、かなり現実味を帯びている法則と言われています。

同じ処理を行うために必要な半導体の集積率(体積領域)が18か月で2倍になる、という法則を元に計算すると2045年に技術的特異点が訪れる、と推測しています。

収穫加速の法則

もう一つは収穫加速の法則です。

収穫加速の法則(しゅうかくかそくのほうそく、英: The Law of Accelerating Returns)とは、アメリカの発明家レイ・カーツワイルが提唱した、一つの重要な発明は他の発明と結び付き、次の重要な発明の登場までの期間を短縮し、イノベーションの速度を加速することにより、科学技術は直線グラフ的ではなく指数関数的に進歩するという経験則である。また、彼がこの法則について言及したエッセイの表題でもある。伝統的な収穫逓減あるいは限定的な収穫逓増と対比する概念として提唱している。収穫加速の法則 – Wikipedia

個々の発明や技術が他の発明や技術と融合することで、発展スピードが格段に短縮される、という法則です。

これにより、単純的な進化スピードではなく、曲線のような進化スピードに変わる、というものです。

こうなると、人間だけの進化スピードでは全く追いつくことが出来なくなり、技術的特異点が生まれると言われています。

危険視を唱える科学者

スティーヴン・ホーキング

世界的に有名なイギリスの理論物理学者であるスティーヴン・ホーキング。


スティーヴン・ウィリアム・ホーキング(英: Stephen William Hawking、1942年1月8日 – 2018年3月14日[1][2])は、イギリスの理論物理学者である。大英帝国勲章(CBE)受勲、FRS(王立協会フェロー)、FRA(ロイヤル・ソサエティ・オブ・アーツフェロー)。スティーブン・ホーキングとも。

一般相対性理論と関わる分野で理論的研究を前進させ、1963年にブラックホールの特異点定理を発表し世界的に名を知られた。1971年には「宇宙創成直後に小さなブラックホールが多数発生する」とする理論を提唱、1974年には「ブラックホールは素粒子を放出することによってその勢力を弱め、やがて爆発により消滅する」とする理論(ホーキング放射)を発表、量子宇宙論という分野を形作ることになった。現代宇宙論に多大な影響を与えた人物である。スティーヴン・ホーキング – Wikipedia

彼は2014年にBBCニュースのインタビューにて以下のように語っています。

The development of full artificial intelligence could spell the end of the human race.
(訳)完全な人工知能の開発は人類の終焉をもたらすかもしれません。
シンギュラリティとは?2045年に人工知能がロボット…|Udemy メディア

また、翌年のZeitgeist 2015では以下のように述べてます。

Computers will overtake humans with AI at some within the next 100 years. When that happens, we need to make sure the computers have goals aligned with ours.
(訳)
今後100年以内に、コンピュータが人工知能で人間を追い越すでしょう。それが起こるとき、私達は私達のものと一直線に並ぶ目的がコンピュータにあることを確かめる必要がある。

Stephen Hawking warns computers will overtake humans within 100 years | Emerging tech & innovation | Techworld

イーロン・マスク

アメリカの実業家/投資家/エンジニアであるイーロン・マスクもまたその一人です。


イーロン・リーヴ・マスク(Elon Reeve Musk, 1971年6月28日 – )は、南アフリカ共和国・プレトリア出身のアメリカの実業家、投資家[4]、エンジニアである。スペースX社の共同設立者およびCEO、テスラの共同設立者およびCEO、テスラの子会社であるソーラーシティの会長を務める。2016年12月、フォーブスの世界で最も影響力のある人物ランキング21位に選出された。[5] PayPal社の前身であるX.com社を1999年に設立した人物でもある。イーロン・マスク – Wikipedia

彼は、2014年10月22日-24日にアメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)の航空宇宙工学科にて行われた「2014 Centennial Symposium」にて、以下のように述べました。

With artificial intelligence we are summoning the demon. In all those stories where there’s the guy with the pentagram and the holy water, it’s like – yeah, he’s sure he can control the demon. Doesn’t work out,
(訳)AIによって、われわれは悪魔を呼び出そうとしている。五芒星と聖水を持つ男が登場する物語は皆さんもご存じだろう。その男は悪魔を操ることができると確信しているが、実際にはそれは不可能だ
Elon Musk: artificial intelligence is our biggest existential threat | Technology | The Guardian

このようにAI=悪魔とも例えています。

また、イーロン・マスクは利益目的の無差別なAI開発が危険とも言っているため、OpenAIと呼ばれる人工知能非営利目的で研究・開発する非営利企業を設立しています。

Discovering and enacting the path
to safe artificial general intelligence.
(訳)安全な人工知能の発見・制定を見つけるOpenAI

ビル・ゲイツ

世界一の大富豪であり、MicroSoftの創設者の一人でもあるビル・ゲイツ。


ウィリアム・ヘンリー・”ビル”・ゲイツ3世(William Henry “Bill” Gates III、1955年10月28日生まれ)は、アメリカ合衆国の実業家、慈善活動家、技術者、プログラマ、作家、教育者。

マイクロソフトの共同創業者兼元会長兼顧問、ビル&メリンダ・ゲイツ財団共同創業者兼共同会長。カスケード・インベストメント共同創業者兼会長、コービス共同創業者兼会長、bgC3共同創業者兼会長、マイクロソフトリサーチ共同創業者兼会長、テラパワー共同会長、ResearchGate共同創業者兼名誉理事長。ビル・ゲイツ – Wikipedia

そんな彼も2015年1月28日のワシントンポストにて、以下のように述べています。

I am in the camp that is concerned about super intelligence,” Gates wrote. “First the machines will do a lot of jobs for us and not be super intelligent. That should be positive if we manage it well. A few decades after that though the intelligence is strong enough to be a concern. I agree with Elon Musk and some others on this and don’t understand why some people are not concerned.
(訳)私は、超知能に対して懸念する人達と同感である。最初機械は、超知能的でなくとも、私達のために沢山の仕事をこなすことになるだろう。私達がうまくやれば、これは良いことであるはずだ。だが、何十年か後には、懸念に値するほど知能が高くなってしまう。私は、Elon Muskや他の人と同感であり、何故心配にならない人がいるのか理解できないBill Gates on dangers of artificial intelligence: ‘I don’t understand why some people are not concerned’ – The Washington Post

想像を遥かに超える未来が待ち受ける

以上のようにその分野の科学者が口を揃えて人工知能の進化について懸念をあげています。

本記事を書いているのが2019年なので、残り26年。

今より26年前に、今の技術について想像出来たかというと、正直厳しいものがあります。

そうなると、今から2045年に起こる技術的特異点の対策を練ることはほぼ無駄だと言えるでしょう。

せめてもの抵抗として、日々技術の進化についてアンテナを張りながら適応しながら生きてくのが一番の回避策かもしれませんね。