2222 文字
11 分
【ババ・ヴァンガ】2026年の予言まとめ。「宇宙人との接触」「大国の指導者」「世界の3分の1」。毎年更新される盲目の予言者の「新作」を検証する【予言】
読者に人気のアイテムPRAmazon

年末恒例#

毎年12月になると、「ババ・ヴァンガが予言した来年」という記事が世界中で量産されます。今年も例外ではなく、2026年版が出回り始めました。

ババ・ヴァンガの胸像

ブルガリア・ペトリチにあるババ・ヴァンガの胸像。Wikimedia Commons / Maraschino Cherry / CC BY 4.0

このブログでは、毎年の予言を並べて「誰が言ったのか」を確かめるのを恒例にしたいと思っています。まずは今年の「新作」から。

2026年版として出回っているもの#

「ババ・ヴァンガの2026年予言」として出回っている内容

  • 宇宙人との接触。「巨大な宇宙船が現れ、人類が地球外の存在と接触する」
  • 大国の指導者の交代。「大国のリーダーが病気で職を離れる」
  • 世界人口の減少。「戦争か災害で、世界の3分の1が失われる」
  • 大地震と火山。「東で大地が揺れる」
  • 医学の進歩。「がんの治療法が見つかる」
  • 世界通貨。「一つの通貨が世界を支配する」

去年の2025年版と見比べると、「ヨーロッパの戦争」「経済危機」が消えて、「宇宙人」が前に出てきました。米議会の UFO 公聴会以降、宇宙人の需要が高いことの反映でしょう。

関連記事【米議会UFO公聴会】元情報将校が宣誓のうえで語った「非人間の遺体」と「回収された機体」。何が証言され、何が証明されていないのか【UAP】【米議会UFO公聴会】元情報将校が宣誓のうえで語った「非人間の遺体」と「回収された機体」。何が証言され、何が証明されていないのか【UAP】2023年7月26日、アメリカ下院で UFO(UAP)に関する公聴会が開かれ、元情報将校が「政府は墜落した機体と非人間の操縦者の遺体を回収している」と宣誓証言しました。3人の証言の中身、政府の反応、そして「証拠は一つも出ていない」という事実を整理します。2023-07-291266 文字6 分都市伝説UFO / 噂 / 陰謀論 / タブー

ババ・ヴァンガとは誰か#

ブルガリアの女性で、1911年生まれ、1996年没。子どものころに嵐で視力を失い、その後「未来が見える」として国内で有名になりました。ソ連時代には政府がその「能力」を調べたとも言われ、晩年は政治家や芸能人が訪ねる存在でした。

ここまでは本当です。問題はここからです。

「言った」記録がない#

ババ・ヴァンガは文字を書きませんでした。本人の予言は、訪ねた人が「こう言われた」と語ったものしか残っていません。「9.11を予言した」「ソ連の崩壊を予言した」「東日本大震災を予言した」とされるものは、いずれも出来事の後に「実は言っていた」と語られたものです。

そして「来年の予言」は、毎年12月に、主に英語圏のタブロイド紙が出します。元になる文書はなく、前の年の記事を少し変えたものが「新作」として流れます。「2026年の予言」も、2026年に起きそうなことを並べたリストに、彼女の名前を貼ったものと考えるのが妥当です。

このブログで以前、「エコノミストの表紙」は「その年に誰もが心配していることを並べた絵」だと書きました。ババ・ヴァンガの予言はその予言者版で、「来年みんなが心配しそうなこと」のリストです。

関連記事【エコノミスト2026】250のケーキ、拳と星条旗、戦車と注射器、サッカー選手。白い表紙に線画で描かれた「The World Ahead 2026」を読み解く【予言】【エコノミスト2026】250のケーキ、拳と星条旗、戦車と注射器、サッカー選手。白い表紙に線画で描かれた「The World Ahead 2026」を読み解く【予言】エコノミスト誌の「The World Ahead 2026」の表紙は、白地に赤と青の線画。星条旗を握った拳、「250」のケーキ、戦車、ミサイル、衛星、注射器、ゲームのコントローラー、そして円の外へボールを蹴り出すサッカー選手。去年の「放射能の目」は何を見ていたのか、答え合わせと合わせてまとめます。2025-11-291266 文字6 分都市伝説予言 / イルミナティ / ロスチャイルド / 陰謀論 / 噂

それでも語られる理由#

  • 当たったことになる仕組み。「東で大地が揺れる」は、毎年どこかで当たる
  • 外れても消える仕組み。外れた予言は翌年の記事に載らないので、記録が残らない
  • 本人が反論できない。1996年に亡くなっているので、「そんなことは言っていない」と言う人がいない

外れた予言を記録するのがこのブログの役目だと、7月5日の記事で書きました。来年の年末に、この記事を読み返して答え合わせをします。

関連記事【2025年7月5日】「大災難」は来なかった。漫画の予知夢が香港の航空便を減らし、日本の観光業を揺らすまで【予言】【2025年7月5日】「大災難」は来なかった。漫画の予知夢が香港の航空便を減らし、日本の観光業を揺らすまで【予言】「2025年7月に大災難が来る」。ある漫画家の予知夢を描いた本が発端の予言は、日本より先に香港や台湾で広まり、日本行きの航空便が減便される事態になりました。7月5日は何事もなく過ぎました。予言が生まれた経緯、なぜ海外で広まったのか、当日に何が起きたのかをまとめます。2025-07-121334 文字7 分都市伝説予言 / 終末 / 噂 / 地震

おわりに#

「宇宙人との接触」が2026年に起きたら、このブログは喜んで訂正記事を書きます。起きなかったら、来年の12月に「2027年版」が出るだけです。どちらでも、記事は書けます。

良いお年を。

こんな記事も