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【エコノミスト2024】投票箱、砂時計、画面の中の目、月の満ち欠け、「?」の顔。イラストになった「The World Ahead 2024」と、2023年版の答え合わせ【予言】
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去年の宿題から#

去年の11月、「The World Ahead 2023」の表紙を読み解いた記事で、「1年後に答え合わせをする」と書きました。まずそれをやります。

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2023年版の答え合わせ#

  • 中央のプーチン(顔が半分影):6月に民間軍事会社が反乱を起こし、その指導者が8月に飛行機事故で死亡。「プーチンに何かが起きる」は本人ではなく周辺で起きた。半分は当たり
  • 習近平と蔡英文(台湾有事):起きていない。来年1月の台湾の総統選挙が次の焦点
  • 赤い分子(生物兵器・新ウイルス):起きていない。世界保健機関は5月にコロナの緊急事態を終了した
  • ロボットアーム:これは大当たり。去年の11月末に対話型 AI が公開され、2023年は「AI の年」になった。表紙が出た時点では、まだ誰もそれを知らなかった
  • 風車とガス運搬船:エネルギー危機は去年の冬をピークに落ち着いた。そのまま
  • 描かれていなかったもの:10月に始まった中東の戦争。表紙に中東の要素はなかった

採点すると、「心配していたことは半分当たり、いちばん大きな出来事は描かれていなかった」。去年の記事に書いた通り、表紙は予言ではなく「その年に誰もが心配していることの一覧」です。ただ、ロボットアームだけは、当たり方が良すぎました。

2024年版の表紙#

「The World Ahead 2024」の表紙

「The World Ahead 2024」の表紙。写真をやめ、赤・青・黒の線画で構成されている。The Economist - The World Ahead

今年の表紙は、大きく変わりました。去年までの「白黒写真に赤の差し色」をやめ、全部が赤・青・黒の線画です。回路図のように、四角いパネルが線でつながれています。

「The World Ahead 2024」表紙に描かれているもの

中央

  • 投票箱:ガラスの箱に投票用紙が山積み。2024年はアメリカ、インド、EU、イギリス、台湾、ロシアなど、史上最多の人が投票に行く「選挙の年」で、見出しも「Vote-a-rama! 民主主義にスポットライト」
  • 砂時計:投票箱の真上。砂は上にまだ残っている

  • ゼレンスキー(左上、赤)とプーチン(右上、青)が、砂時計を挟んで背中合わせ
  • バイデン(左下、青)と習近平(右下、赤)が、地球を挟んで向かい合う
  • 「?」で顔を隠した人影が2つ。上の左に女性の横顔、上の右に男性の横顔。右の男性の髪型は、どう見てもトランプです

  • 上の列に月の満ち欠け(あるいは日食)が並ぶ。来年4月にアメリカで皆既日食
  • 下の列に赤と青の円が重なり合う。アメリカの二大政党の色で、重なり方が少しずつ違う

:画面の中の、その周りに脳と配線と半導体(見出しは「ChatGPT が働く」) 下向きのグラフ、ドルとポンドの記号、積み上がったコンテナ :ハリケーン、温度計、炎、風車、電気自動車、地球が2つ(見出しは「緑の巨人、エネルギーの新しい地政学」) :ロケット、人工衛星、鳩(平和)、ミサイルのようなもの

どう読まれているか#

「?」の顔#

今年いちばん話題になっているのはこれです。ゼレンスキー、プーチン、バイデン、習近平は顔を出しているのに、2人だけ顔が「?」。右の人影はトランプの髪型なので「来年トランプが戻ってくるかどうか」の「?」だと読めます。問題は左の女性で、「ハリス?」「メローニ?」「まだ表に出ていない誰か?」と、候補者探しが始まっています。

「顔を隠された人物がいる」というのは、表紙の読み解きにとって最高の材料です。

砂時計#

投票箱の上の砂時計。「民主主義の時間切れ」「選挙までのカウントダウン」「バイデンの残り時間」。エコノミストの意図は「選挙の年が始まる」でしょうが、砂時計は毎年、終末の象徴として読まれます。

画面の中の目#

脳と配線に囲まれた画面に、目が1つ。「AI が人間を見ている」「監視社会」「プロビデンスの目のデジタル版」。見出しの「ChatGPT が働く」を踏まえれば、AI が仕事の現場に入る、という意味ですが、目玉を1つ描けばこのブログの読者は必ず反応します。

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月の満ち欠けの列#

来年4月8日、アメリカを横断する皆既日食があります。「日食の予告」「天体の周期で何かが起きる」。列の中の1つだけ完全に黒くなっている円を「皆既」と読む人もいます。

下向きのグラフと通貨#

景気後退の予告。ドルとポンドの記号が並ぶことから、「通貨の再編」「世界通貨」の話につながっています。イルミナティカードの「Bank Merger」の定番です。

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線でつながれた回路#

パネルが線でつながれた構図は、「すべてが接続されている」「一つの計画の一部」に見えます。去年の「盤面」と同じで、エリートが世界を配線している、という読みです。

個人的な読み#

去年の「ロボットアーム」が示したのは、表紙の中でいちばん地味な要素が、いちばん大きな出来事になることがあるということです。今年の表紙で地味なのは、鳩と温度計。来年の今ごろ、そのどちらかが主役になっているかもしれません。

そして「?」の顔は、1年後に答えが出ます。

おわりに#

写真から線画に変わった今年の表紙は、細部が増えたぶん、読み解く材料も増えました。1年後、また答え合わせをします。

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